敬愛する師匠のマーラーを聴いた。
心が震えた。
師匠の歌を久しぶりに聴けたから、というだけではなかった。
その曲は私が学生時代の最後に先生と勉強した曲だったから、というだけでもない。
同じ声種のメゾ歌手として本当に尊敬している歌手の歌だからだ、
というのは確かにあった。
しかし私の心は、その日のその歌に、言葉にできない“何か”を感じでしまったのだ。
自分の中の音楽が枯れそうだったことに気付いた。
自分の信じる音楽を、
自分の遠く遠くにある音楽を、
もっと求めなくては。
放っておくとどんどん色褪せて、枯れてしまうんだ、自分の中にある音楽なんて。
もっと貪欲に、溢れるほど吸い込もう。
ふせなおこ
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